特定社会保険労務士・アンガーマネジメントファシリテーター盛田の日々活動ブログ

東京都日野市で社会保険労務士、FP、アンガーマネジメントファシリテーターをしています盛田です。開業間もなく日々奮闘している記録ブログです。

最低賃金の引き上げ

おはようございます。今日もお読みいただきありがとうございます。

 

今日は8月16日水曜日。世間的には今日くらいまでがお盆休みでしょうか。今日まで夏休みだと先週11日金曜日が祝日でしたので6連休なんですね。会社員時代はまとまったお休みって当たり前のように感じていましたが、創業すると連休自体が珍しいというかほとんどないですよね。却って仕事があることが有難いくらいになるんですから面白いものです笑。今日も真夏日となり暑い一日になりますね。

 

今年の最低賃金の引き上げ幅が決まってきたようです。最低賃金都道府県ごとに決めることになっており、都道府県単位の最低賃金審議会にて改定額を決定します。報道によると全国平均で40円程度の引き上げになるようで、東京は1,113円の見込みになります。ちなみに現在のところ全国で一番最低賃金が低いのが青森県岩手県、鹿児島県などで853円、これに40円程度の引き上げでも900円弱程度で200円以上の開きがあります。

 

先進諸国で見ても日本の賃金は低いとされているし、現在の物価高を考えれば最低賃金が引き上がるのは当然と言えば当然の話し。でもこの引き上げ幅は現下の物価高に見合うのかは何とも言えないですよね(全然足りない)。ガソリン代は大幅に上がっていて、間もなくリッター200円に届くんじゃないかいった状況だし、スーパーで買い物してても値上がりしていることを実感します。最低賃金水準の賃金で働く方は、仮に最低賃金が40円増えたとして月に160時間働いても6,400円しか増えませんからね。税金等を控除したら手取りでは賃上げの実感は乏しいかもしれません。
更なる最低賃金の引き上げは必須ですが、人件費が増えることにより企業業績が悪化して雇用が不安定になっては意味がないので、賃上げする企業への支援(バラマキではなく生産性向上策への支援)と労働者に対してより高い給与を貰えるようスキルを上げようとする方への支援と充実が必要になります。
また企業側でも最低賃金程度で雇用することを当たり前とせず、人手不足の中、同業他社より高い賃金を払うためにはどうしたら良いかと考える必要があります。先日もコストコが出店したらパートの時給が1,500円で地域の中小企業では太刀打ちできず人が流れてしまうとの報道がありました。賃金だけが職場の魅力ではないですが、求人票では賃金額を見てしまうのは仕方のない話でもあります(併せて賃金以外の魅力を高める努力も当然ながら必要です)。

 

また扶養の範囲内で働きたい方にとっては最低賃金の引き上げは労働時間を短縮させるか、いっそ扶養を外れもっと稼ぐようになるかか考える必要もあります。社会保険の負担を考えると、中途半端に増やしても手取り賃金が目減りするので、シミュレーションが必要になります。

 

最低賃金の引き上げに伴い各種助成金などの活用を検討したい企業も出てくると思います。事務所としてもしっかりとサポートできるよう情報収集を行って参ります。

 

それでは今日はこの辺で。今日から事務所はスタッフが出勤し始めます。先ずは先週末に導入したサーバーの使い方(データ管理の仕方が変わる)など説明しないと。

 

今日も素敵な一日となりますように。写真は昨日のお昼ご飯。すごーくかつ丼が食べたくて、久しぶりにカツやに行ってきました笑。


f:id:Hiroaki_M:20230816065648j:image

sr-morita.com