特定社会保険労務士・アンガーマネジメントファシリテーター盛田の日々活動ブログ

東京都日野市で社会保険労務士、FP、アンガーマネジメントファシリテーターをしています盛田です。開業間もなく日々奮闘している記録ブログです。

読了報告⑦-「承認欲求」の呪縛

おはようございます。

日野市の社会保険労務士・アンガーマネジメントファシリテーターの盛田です。

 どんよりした朝です。昨日よりちょっと寒いような感じですね。

 

今日は土曜日ですが、事務所でのんびり仕事しています。フェイスブックセミナー情報をアップロードしたり、HPのメンテンナンス、はてなブログの閲覧数アップに向けて設定の見直しなどする予定です。

 

今日はつい最近読んだ書籍(専門書以外で)の紹介です。

「承認欲求」の呪縛新潮新書;太田肇著-

 

先月受講した研修(「持ち味カード・承認カード体験体験会」)以降、私も承認カードの体験会を開催しようと思案していますが、カード研修の運営はともかく、今一つ「承認」について知識が不足している(薄っぺらい)こともあり、承認カードの編纂にも加わっている著者の太田先生の本を購入しました。読み始めて、半日くらいで読了です。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
SNSで「いいね!」をもらうことに全身全霊を傾けてしまう人がいる。職場で表彰されたために「もっとがんばらねば」と力んでしまい、心身を蝕む人がいる。エリートであるがゆえにプレッシャーを感じて、身を滅ぼした人もいる…すべての原因は「承認欲求」の呪縛だった。誰しもがもつ欲求の本質を深く探り、上手にコントロールする画期的な方法を示す。人間関係の向上や組織での成果アップに変換するヒントが詰まった一冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「承認欲求」最強説(人は認められると、これだけ変わる/承認欲求が最強の理由 ほか)/第2章 認められたら危ない(「認められたい」が「認められねば」に変わるとき/認められた人の不幸 ほか)/第3章 パワハラ、隠蔽、過労死…「呪縛」の不幸な結末(ブラックバイト、過労死…認められたゆえの悲劇/エリートを苦しめる三つの不幸 ほか)/第4章 「承認欲求の呪縛」を解くカギは(「期待」に潰されやすい日本人/期待の重荷を下ろすには ほか)

職場で皆さんが活き活きと働くためには、心理的安全性が不可欠ですよね。併せて、周りの方に承認されている・認められていることが更なるパフォーマンスやイノベーションを生み出す原動力になります。

 

承認欲求は誰にでも多かれ少なかれあるもの。ただし、承認欲求が強く、それを求めてしまう(承認されたい!)との思いが強くなってしまうと、例えばSNSで「いいね」が欲しくてバイトテロに繋がったりしてしまう。。。

 

承認する・褒めることは大切だが、むやみやたらと使ってしまうとそれに依存してしまうようになり逆効果にもなり兼ねない。

 

承認欲求の「光」と「影」の両面を解説しており、具体例も多く読みやすく理解し易い書籍だと思いました。

 

その中で思わず付箋を貼った箇所ー「効果的な褒め方」ー

・具体的な事例に基づき、潜在能力をほめる(やればできるを伝える)

・第三者の評価を伝えることによって、受け取る側の信頼性が高まる

・具体的に示す(単に良かったよ、素晴らしい、ではなく)

・「去年はできなかったが、今年は〇〇くらいできるようになった」など成長度合いを数値など使ってほめる

・普段できなかったことができたときなど、例外的なことをほめる

 

承認欲求の呪縛により、組織不祥事が発生するメカニズムを示し、その解決策も提示しています。その中で社員一人一人がプロ化することを挙げています。多くの組織ではスペシャリストよりゼネラリストを養成してきました。会社からすれば潰しのきく(何にでも使える)社員ですが、結果、自己肯定力が低く、その会社でしか自分を活かすことができず、自分の評価を維持する(承認欲求を守る)ために不正(本人は自覚していないまでも)を働くこともあります。そうならないためにも社員が他の組織でも活躍できるようにプロ化することにより自己肯定力の高い社員を増やし(そのような社員はコンプライアンスにも敏感)ていくことが結果、不祥事から組織を守ることにも繋がるとの指摘は、自分自身も会社を辞めた身でもあるので腑に落ちる思いでした。

 

以上、今日はこれまで。土曜日なのでお昼はいつもの中華でビール呑もうかな(^.^)。では、またー。

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