特定社会保険労務士・アンガーマネジメントファシリテーター盛田の日々活動ブログ

東京都日野市で社会保険労務士、FP、アンガーマネジメントファシリテーターをしています盛田です。開業間もなく日々奮闘している記録ブログです。

退職代行のご相談

おはようございます。

東京・日野市の特定社会保険労務士/アンガーマネジメントコンサルタントの盛田です。今日は3月28日火曜日。今朝の日野市は少し雨模様。自宅を出る時は雨が降っておらず、yahoo天気予報でも暫く雨は降らないとのことでしたが、念のためウィンドブレーカーを羽織って傘を持たずに出勤。案の定というか、途中で霧雨のような弱い雨が降ってきました。この後少ししたら上がるようですが助かりました笑。今日はこの後少し内勤して、都内の顧問先へ賃金規程の打合せで訪問して、午後は別な企業さんで年度更新等の打合せ。事務組合に加入しているところなので、来月後半には資料を提出しないといけないんですよね。早めに着手しないと。

 

先日、退職代行について相談(質問)がありました。開業間もない頃、退職代行について質問を何度か受けたことがありましたが、ここ暫く聞くこともなく久しぶりって感じです。
退職代行は労働者に代わって退職の意思表示や退職に伴う手続き等を代行してくれるサービスのこと。気を付けないといけないのは、退職の意思を労働者の代理として会社に伝えることは誰でもできますが、会社との調整、交渉などの法的な行為は弁護士の独占業務となっているので、退職代行会社が勝手に行うことはできません。労働契約は双務契約であり、会社と労働者が対等な立場で契約している以上、退職も本来は労働者自らが意思表示し手続きすべきものですが、様々な理由で会社に退職意思を伝えられない労働者向けにここ数年新たに始まったサービスです。会社からすると直ちに退職代行会社と打ち合わせる義務はありません。労働者と退職代行会社との契約内容を確認し、委任を受けていれば別ですが。


退職代行なんて言葉がなかった世代からすると何だか甘えた感じに捉えてしまう面もありますが、特にハラスメントを受けている労働者からすると会社に伝えることが辛い場合もあります。そのような方の苦痛を取り除いてくれると思えば時代に合ったサービスなのかもしれません。ハラスメント被害者からすれば、会社に行くことにより精神的(場合によっては身体的)苦痛がある以上、一刻も早く苦痛から離れたいと思うのは至極当然な話しです。精神的にも追い詰められていますし、退職代行に頼る気持ちになることは理解できます。

 

ただ退職代行サービスを否定はしないものの、社労士からすると利用は最終手段と考えます。退職代行を一度使ってしまうと退職を安易に考えるようになってしまうし新たに再就職する際に会社側からすれば退職代行で退職した経験があると聞くと決していいイメージは持たないと思います(モラル的な視点になってしまいますが)。またハラスメントについては、一定規模の会社であればハラスメントの相談窓口もあると思いますので、そちらに先ずは相談した後でもいいと思います。もちろん特に身体的な危険がある場合は別ですが。ただ逆説的に言ってしまえば退職代行に頼る時点で相談窓口が機能していない(周知されていない)とも言えます。
他にもちろん少額とは言え(数万円程度)コストもかかります。後は会社に相談することで退職以外の選択肢があるかもしれません(行為者の処分など)。


でも前述のとおり追い詰められた労働者からすれば、そんなことはどうでもいいんですよね、とにかくその場から離れたい訳ですから。当事者目線で考えると何がベストか難しいですよね。

 

それでは今日はこの辺で。

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