特定社会保険労務士・アンガーマネジメントファシリテーター盛田の日々活動ブログ

東京都日野市で社会保険労務士、FP、アンガーマネジメントファシリテーターをしています盛田です。開業間もなく日々奮闘している記録ブログです。

リファラル採用の相談

おはようございます。

東京・日野市の特定社会保険労務士/アンガーマネジメントファシリテーターの盛田です。今日は8月12日木曜日。今朝の日野市はどんよりした雲に覆われています。その影響で気温もそれほど高くないです。と言ってもリュックサックを背負って事務所まで歩いて来ると汗をかきますね。今日から夏季休暇に入る会社も多いかと思います。この後、都内に行かないといけないので8時半過ぎの京王ライナー号のチケットを予約しましたが、かなり空席が多かったです。新型コロナの新規感染者も増加傾向ですしね。あまり都内に出たくないのですが、仕方ないです。都内の顧問先や労基署などに行ってきます。午後から雨が降るようなので、傘を忘れずに出かけないと。。。

 

先日、採用に関する相談がありました。コロナ禍で退職した方も増えていると言っても、業種によっては採用に苦慮しているところもたくさんありますよね。そんな中、注目というか取り組む会社が増えているのがリファラル採用(要は職員からの紹介採用)というもので、職員から求職者を紹介して貰い、無事に採用・定着した際には何かしらのインセンティブを与えるというものです。インセンティブは金一封が多いものの、他にも特別休暇を与えたり、採用活動時にかかった食事代が無料など取り組む会社でいろいろと工夫しているようです。

リファラル採用のいいところは、紹介が基本なので採用コストが少ないこと、職員からの紹介なので、求職者自体が採用される会社の生の情報を持っているので採用後のミスマッチが少ないこと、紹介されて採用される分、定着率が高いこと、採用後のフォローも受けやすいなどの利点があります。反対に採用したものの当初期待したスキルなどが不足していた場合に扱いに苦慮したり(辞めさせにくい)することもあります。でも、実際はメリットの方が大きいように思います。特に今はハローワークは無料ですが、それだけでなく有料の求人媒体に情報を掲載する会社も多く、それが結構なコストになっていますので、採用コストの低減が企業業績の面からも大きいですよね。

リファラル採用時の注意点としては、インセンティブをお金で支払う際の取扱いです。は職業安定法では、「労働者の募集を行うものは、その被用者で当該労働者の募集に従事するもの又は募集受託者に対し、賃金、給料その他これらに準ずるものを支払う場合又は第36条第2項の認可(人材紹介業等)に係る報酬を与える場合を除き、報酬を与えてはならない」と中間搾取の排除を定めています。低額なインセンティブであれば問題ないでしょうが、高額かつ一人採用ごとに支給し、年間で換算すると結構な報酬になる場合、この法律に抵触する可能性もあります。

そうするとインセンティブとして支給する上で気を付けることですが、①就業規則等で表彰規定を設け、リファラル採用時のインセンティブについて明記すること、②あまり高額にならないようにすること、③給与と共に支払うこと(課税対象手当として。ただし、社会保険は固定的賃金ではないので随時改定の対象にはならない)、などでしょうか。

 

では、今日はこの辺で。今日は真面目な内容ですね(笑)。あと1時間ほど仕事を片付けて出かけてきます。また。

 

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