おはようございます。
日野市の社労士・アンガーマネジメントファシリテーターの盛田です。
今朝の日野市は晴天ですが寒いですね。今年最大?の寒波が到来するらしいですね。。。体調管理に気を付けないと。。。
今週はパワハラ対策とアンガーマネジメントの講座を2回(月曜日と金曜日)に開催します。
そのレジュメの中で参考図書として紹介している書籍を久しぶりに本棚から出して読み直しました。「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱 (鈴木貴博著)
もう初刊から9年が経過している本で、新刊での入手は難しいようです。ネットで購入しようとしても中古版になってしまいます。私は1年半ほど前にハラスメントコンサルタントの講習で紹介され購入しましたが、その際でも中古版しか販売していませんでした。
コミック『ワンピース』は現代の20代に大きな影響を与えた。彼ら「ワンピース世代」とは、自由と仲間を最重視する”ヨコ社会”に生きる。一方、彼らの上司世代で、青年期に『ガンダム』に強く感化された現代の40代は、会社に滅私奉公することを余儀なくされ”タテ社会”から逃れられない。全く異なる二つの世代が共存する社会、企業にはどんな問題があるのか? その解決策とは? 気鋭の著者が説く。(amazonHP内容紹介より)
本の前提となるのは、子供の頃に見たマンガで人生観や価値感が変る(感化される)ということ。鉄腕アトムを見て育った子供は、技術で世界を変えることができると思い、トヨタに入り自動車を作った・・・みたいな感じです。なんか分かる気がします。
で、私は初期のガンダムは毎週テレビで見ていましたし、ガンプラも近所のプラモデル屋さんに買いに行ってましたので、まさにガンダム世代。
ガンダムでは、たまたま一緒になった若者が仕方なくモビルスーツを操縦したりしながら戦争に参加し成長する物語ですよね。主人公のアムロ少年はブライト艦長に殴られたりしながら、それでも政府軍のために戦う・・・。現代で言えば、訳も分からず就職し、上司に叱られながらも会社の理不尽さに我慢しつつも働く40代50代の会社員と似ているかもしれませんね。
逆にワンピースは仲間を大切にし、理不尽なことは許さない、また自由を大切にすることが根底にあるストーリー。組織は二の次の考え。私はあまり観たことがないので、詳しくは分かりませんが、私の世代とちょっと価値観が違うかもしれません。
何でハラスメントの研修会でと言うと、世代間のギャップがそもそもあることを自覚しておくことも必要という話の中でトピックスとして紹介されました。ハラスメント(特にパワハラ)は、コミュニケーションがスムースに行えない際に発生することが多いから、ガンダム上司とワンピース部下とでは、そもそもコミュニケーションギャップとなる土壌があると。
もちろんこの本はハラスメント対策をコンセプトに書いてあるのではなく、ガンダム世代の政治では行き詰まりを迎え、ワンピース世代が反旗を翻す・・・というフィクションです。フィクションの中で描く未来(2020年)は、かなり近いです。若者が二重政府を作り、日本政府に反旗を翻す・・・にはなっていませんが、仮想通貨の流通や経済格差の拡大、ネットビジネス等により若者の富裕層の出現など。
本の書評は、以下をご参照ください。
『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』|感想・レビュー - 読書メーター
「今の若いものは・・・」と簡単に括って評価するのは簡単ですし、今までの働き方や職場を継続することも必要ですが、若い社員が働き易い職場ってどんな職場か考えてみることも大切と思います。まさに温故知新ですね。
では、またー。今日は社労士会支部の委員会に出席です。